先輩紹介

放送衛星と日々最前線で対峙。
社会的責任の大きさは
やりがいにも。

衛星管制センター 技術管理 M・Y最終学歴:大学院 融合科学研究科 情報科学専攻 / 2010年4月入社

衛星管制業務とは?

BS放送には、現在5機の静止衛星が使われています。静止衛星は、地球重力の不均一性や、月の引力などによって、軌道や姿勢が徐々に変わってしまいます。そこで、私たち放送衛星システム(B-SAT)ではご家庭のBSアンテナに電波が正しく届くよう衛星の姿勢を制御して、国際的に決められた軌道位置から外れないよう計画的に軌道制御を行っています。衛星の運用には、管制設備やパラボラアンテナなどの地上設備も重要になり、装置が正しく稼働し続けるように運用、メンテナンスを行っています。

B-SATを志望した理由

やりがいとワクワクを
叶えられる唯一の交差点が
B-SATだった

仕事は、毎日長い時間を費やすことになるので、やりがいを感じられる、少し特別なことをやりたい。そんな思いでインフラの技術職を中心に就職活動を行っていく中、出合ったのがB-SATでした。「社会的責任の大きな仕事(=放送)」×「ワクワクするような業務分野(=宇宙)」という事業に魅力を感じ、さらに、唯一のBS放送衛星運用会社という独自性が決め手に。自分の希望や思いを叶えられる会社はここしかないと、入社を決めました。

一日の仕事の流れ

日本のBS放送の
命運を背負って
仕事に臨む日々

私は入社以来、B-SAT川口衛星管制センターに勤務しています。日勤は9:30~18:00。夜勤は週1回で17:00~10:00です。勤務スライドや育児短時間勤務の制度を活用して働いている人も多くいます。

日勤は、夜勤担当者からの管制業務の引継ぎから始まります。その後午前中は、マヌーバプランと呼ばれる、衛星の軌道のズレを修正するための作業計画を行うほか、衛星から送られてくるテレメトリー信号をもとに、衛星の姿勢や温度など、健康状態のチェックを行います。午後は担当業務、私の場合は、電源設備や空調など、社内のインフラ管理のための打合せや報告書作成を行います。また、衛星シミュレータを用いた訓練、例えば、緊急時に地上から衛星にコマンドを送って制御する訓練などを、定期的に行っています。

夜勤は、衛星の監視、運用が主な業務で、基本的に3人で担当します。春と秋に、衛星が地球の影に入る食期間があり、その間の衛星の運用には非常に神経を使います。また、万が一予期せぬ事故が起こった際にも、初動対応はその場にいる3人で行わなければならないため、毎回、気を引き締めて業務にあたっています。

BS放送が視聴者に届けられるまでの一連の流れをリレーに例えると、B-SATの仕事はアンカーの役割。日本のBS放送の命運は私たちにかかっているという気持ちで、常に緊張感と責任を感じながら仕事に臨んでいます。

成長できたこと

長期的目線で
計画的かつ効率的に
仕事に取り組めるように

学生時代の研究は、長くかかっても1年半~2年程度。目の前の課題だけを見据えて、全力投球するスタイルで行っていました。それが、B-SAT入社後は、新規衛星の打ち上げまでに3~4年、その後の運用は十数年と、長丁場のプロジェクトばかり。そのため、逆算思考で、計画的に仕事に取り組めるようになりました。

日々の業務に関しても、B-SATは一人ひとりが担当する仕事の件数が多いため、段取りよく効率的に回していけるようになってきていると思います。

印象的な出来事

衛星との様々な
関わり合いが、
忘れられない思い出に

新規衛星の打ち上げや運用終了衛星の軌道外投棄は、B-SAT特有の、特に印象深いシーンです。軌道外投棄は、メーカーの方と一緒に、実作業も行ったことがあります。長年監視し続けてきた衛星には愛着心がある一方で、寿命間近の頃は不調も多く、苦労しながら運用してきているため、最後は、お疲れ様という気持ちと、無事に運用終了できることへの安堵の気持ちが入り混じった、複雑な心境になりました。

また、入社後3カ月くらいで、OJTを受けながら初めて作成したマヌーバプランが実衛星で実行された瞬間も印象的でした。計画通りにきちんと衛星の軌道が修正されるか、ドキドキしながら見守っていたのを覚えています。

B-SATの社風・ひと

プロフェッショナルに
なれる環境が整っている

B-SATは、事業規模に対して少数精鋭。若いうちから大きな仕事を担当する機会にも恵まれやすく、意欲さえあれば、誰もがプロフェッショナルとして成長していくことができます。

社員は、穏やかな雰囲気の人が多いですが、心の中に熱い責任感があり、粘り強く仕事に取り組める人ばかりです。いつも適切にサポートをしてくださる先輩や、あっという間に成長していく後輩の姿にも、良い刺激を受けています。

求められる能力・姿勢

課題解決を推進できるリーダーシップが求められる

BS放送を日本全国に常時安定してお届けするという使命は、自分一人では達成できません。社内外の様々な人と共に仕事を進めていくため、周囲の人を巻き込みながら課題解決を推進できるリーダーシップは、誰にも必要です。

また、自分を真上から見下ろし、果たすべき役割を客観的に判断できる能力も重要。さらに、自分の持ち場で解消すべき課題について、常に考え続ける姿勢も大切です。前例にならうばかりでなく、必要であれば、周囲を巻き込んで業務改善を進めていく。そんな熱意が大事だと思います。

オフの過ごし方

休日は、リフレッシュと
自己研鑽の時間に

休日は読書をしたり、友達と出かけたりすることが多いです。最近は、コロナ禍の影響もあり外出を控えているので自宅で植物を育てたり、料理したりする時間も増えました。長い休みには、旅行に出かけてリフレッシュしています。

また、衛星管制センターの仕事は英語が不可欠なのでTOEICの勉強をしたり、電源設備の担当になったことで関連する資格の勉強をしたりと、自己研鑽の時間にも充てています。

学生へのメッセージ

自ら学ぶ姿勢さえあれば、
誰もが活躍できるB-SAT

宇宙や衛星に関わる仕事というと、なかなか身近には感じにくいかもしれませんが、B-SATは、自ら学ぶ姿勢さえあれば、入社後大いに活躍することができます。一人ひとりが担当する仕事の幅が広く、地味な仕事も多々ありますが、衛星運用や放送の最前線の現場には、誰もが必ず入ることができる。そこが、B-SATの最大の魅力です。将来の衛星放送を創っていこうという気持ちを持った若いみなさんの応募をお待ちしています。

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