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恣意的NAB2015の眺め

少々時間が空いてしまいましたが、先月開催されたNAB2015の話にお付き合いください。

展示の内容云々については、雑誌などですでに紹介されていますので、ここでは省かせていただきます。

さて、今年のNABは人で溢れていました。

とにかく賑わっているという感じです。主催者側の発表でも事前登録者数が昨年比で約5%の増。

会場外観

会場外観

初日の人の波に圧倒される

初日の人の波に圧倒される

しかし会場内はそれ以上を思わせる人の波です。一体どこの国の人たちの来場者数が増えているのか?気になるところでもあります。

もし主催者側から国別事前登録者数比率なるものが発表されると、この業界の動向の何かしらが見えてくるのではないかとも思えます。

確かに今回の会場ではこれまで以上に中国語やハングル語の会話を多く耳にしましたので、この辺りの数の増加がかなり影響しているのかも知れません。

ところで、展示ブースに50の数字を掲げている日本のメーカーがありました。キヤノンUSAと池上USAです。

50thキャノン

50thキャノン

50th池上

50th池上

今から遡ること50年ほど前、米国に現地法人を立ち上げた証の数字のようです。

強風の土埃で霞む空

強風の土埃で霞む空

しかしながら、その数年後の70年代初めに日本製の小型TVカメラ(きっと日本製のレンズが付いていたのでしょう)と、日本製のUマチックポータブルVTRの組み合わせでの機動性のアップしたニュース取材が米国でスタートしました。

ちょっと皮肉ではありますが、それが今ではスタンダードとなっているENGシステムとして日本へ上陸したわけで、すばらしい機材を持っていても使いこなしていない。
きっと当時の日本人は頭が固かったのか、でも今はかなり柔らかくなっているのかな?

などと思いを巡らせる50という数字でもありました。

余談をひとつ、開催2日目夕方の天候。急に風が強くなったかなと思った途端、空が土埃か砂埃で一気に霞むという事態に。時間としては1時間ほどでしたが趣がかなり変わってしまいました。

ここはどこか別の国の展示会場かとも思える景色です。

やはりラスベガスは青空と強い日差しがセットになっていなくては…。(T.N)

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