放送衛星に寿命はあるの?

放送衛星は高度3万6千kmの上空で、1秒間に約3kmの速度で地球を回っています。
宇宙空間には空気がないため、空気による摩擦がありませんが、太陽や月の引力、太陽輻射圧、不均一な地球の重力などが作用して、放送衛星の位置は少しずつ変化しています。
放送衛星が同じ位置にいるようにするために、小型ロケットエンジンを噴射して位置のずれを修正しています。
小型ロケットエンジンによる修正には燃料が必要となり、基本的には燃料が無くなるまでが放送衛星の寿命となります。
ただし、燃料さえあれば衛星はいつまででも持つというわけではなく、太陽電池やバッテリ、搭載機器の劣化などは時間の経過に応じて進みますので、これらの限界を超えて衛星を使用することはできません。
昔B-SATが運用していた放送衛星の寿命は7年程度でしたが、現在では衛星の大型化や燃料噴射の効率化が進み、15年以上の運用が可能となっています。

衛星は様々な力の影響(摂動)により、位置が少しずつ変化する

衛星は様々な力の影響(摂動)により、位置が少しずつ変化する

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