衛星放送まめちしき

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衛星の食とタマゴ

太陽、月、地球が一直線に並んだとき、太陽が月に隠れることで日食が起こります。
また、太陽、地球、月が一直線に並んだとき、月が地球の陰に隠れることで月食が起こります。
宇宙にある人工衛星でもこれと同じことが起こり、太陽、地球、人工衛星が一直線に並んだときに人工衛星が地球の影に入り、食となります。
放送衛星は止まっているの?でもあったとおり、放送衛星は地球の約36,000kmの上空で、地球から見ると止まっているように見えます。
放送衛星が飛んでいるような場所は「静止軌道」と呼ばれ、静止軌道上にある衛星は春分または秋分の日を中心とした約6週間、食となります。
食の間は放送衛星が地球の影に入るため、太陽電池での電力供給ができなくなります。
そのため、衛星に搭載されているバッテリーから電力を供給します。

衛星が地球の影に入り、太陽電池出力が得られない状態

衛星が地球の影に入り、太陽電池出力が得られない状態

食は衛星の位置などから何時ごろにどれくらいの時間発生するかを予測することができ、グラフにすると図のようになります。
まるでタマゴのような形をしていることから、私たちではこのグラフを「食タマゴ」と呼んでいます。

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