B-SATトピックス

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2018/11/29

新4K8K衛星放送に向けたアップリンク設備整備完了③

【本線設備の整備】

本線設備は同期装置、TLV装置、および高周波装置から構成されます。2018年5月に立会検査を行い、6月から渋谷局、菖蒲局で並行して設置工事を行いました。設置工事完了後、9月から10月の2ヶ月をかけて、単体機器のチェック、機器間連携動作チェック、最後にシステムトータルの総合試験を行いました。4K8Kアップリンク設備の概念図は下図となります。

≪4K8Kアップリンク設備概念図≫

4K8K放送の本線設備の大きな特徴は、2K放送がTS信号を伝送しているのに対してTLV信号を伝送している点と、変調方式として2K放送の8PSKと比較してより多くの情報量が伝送可能な16APSKを採用している点です。更に、高周波部にリニアライザを挿入することにより、伝送特性を改善しています。

渋谷局・TLVラック

菖蒲局・アンテナ/高周波ラック

 

【新4K8K衛星放送 電波発射!】

新4K8K衛星放送の試験電波を、2018年11月1日 無事に発射しました。

従来の2Kハイビジョン放送から大きく進化した4K8K放送は、すべての設備を新設計する非常に大規模なシステム構築でした。

 

新4K8K衛星放送を担うBSAT-4a衛星の中継器がONされ、アップリンクセンターで受信映像が確認できた時には、立ち会っていた皆から安堵の表情が漏れていました。

試験電波受信映像確認の様子

現在もアップリンクセンター勤務者の運用訓練が続いていますが、12月1日の放送開始に向けて、鋭意準備を進めています。

運用訓練の様子

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