2018/06/07

BS右旋の帯域再編 無事終了

2018年12月1日の「新4K8K衛星放送」開始に向けて、国の施策により行ってきましたBS右旋の帯域再編作業ですが、実作業をB-SATが担当、本年1月から7回にわたり実施し、5月28日(月)の未明に無事終了しました。

帯域再編作業に向けては2016年9月にメーカーとの打合せを開始し、2017年1月の4K・8K実用放送事業者認定後から詳細な検討を進めてきました。現行放送のスロット数削減とトラポン(トランスポンダ:中継器の略称)移動を伴う作業であったため、A-PAB(一般社団法人 放送サービス高度化推進協会)を中心に移行手順の策定や、放送事業者様間の調整に1年をかけたうえでの実作業となりました。

★スロット:BSデジタル放送の1トラポンをスロット(Slot)という単位で48に分割します。
1スロットの伝送容量は約1Mbpsです。今回の帯域再編では、従来は24スロット使用していた放送事業者様が16スロットに削減するなどして、BS7ch(48スロット)を空きチャンネルとしました。

BS右旋帯域再編イメージ

<本線・監視モニタ系>

本線作業の様子

帯域再編は、まず3つのトラポンの計5放送事業者6サービスのスロット数を3回に分けて帯域削減し、空いたスロットを利用して計5サービスのトラポン移動を4回(うち1回は帯域削減と同時に実施)に分けて実施し、BS7chを新4K8K衛星放送用に空きチャンネルとしました。限られた放送休止時間の中で、本線系と監視モニタ系の作業を実施する必要があり、時間的に非常に緊張する厳しいものでしたが、事前の詳細な手順書のチェックと各作業の時間管理を厳密に行なうことで、問題なく作業を進めることができました。

 

<BS右旋帯域再編スケジュール>

① 1月14日 NHKの帯域削減
② 1月22日 BS朝日、BS-TBSの帯域削減
③ 1月29日 BS日テレ、BSフジの帯域削減
④ 4月16日 BSジャパンの帯域削減とトラポン移行
⑤ 5月 8日 NHK BSプレミアムのチャンネル移行
⑥ 5月22日 ディズニーチャンネルとBSアニマックスのチャンネル移行
⑦ 5月28日 スターチャンネル2,3のチャンネル移行

 

<NIT変更>  

NIT変更作業

トラポン移動の際には、受信機で新たなチャンネルを確実に選局できるようにするために、NITの変更が不可欠です。NIT変更はBS放送の全てのチャンネルに影響を与える作業であり、かつ4月から5月にかけて4回連続して実施する必要があったため、A-PAB・SI運用分科会を開催して放送事業者様とも事前に情報共有したうえで、慎重に進めました。NIT変更当日も、担当者が新NITの内容を慎重に確認しながら確実に変更作業を実施しました。

また、A-PAB・BS右旋帯域再編作業班(※1)からの依頼で、移行前チャンネルを選局したままの受信機や録画機が、新しいNITを受信してサービスIDをもとに移行先のチャンネルを選局できるようにするために、 “NITのみTS(※2)”を送出しました。

NIT(Network Information Table):受信機の設定のために使用される情報(BSデジタル放送であること、選局に必要な周波数情報など)で、B-SATで作成し、各放送事業者のBS放送の電波に多重して各家庭に送っています。

※1 A-PAB・BS右旋帯域再編作業班:BS右旋の帯域再編に関係する放送事業者、ケーブルテレビ事業者、受信機メーカー、B-SAT等が参加し、再編に伴う共用条件の検討、再編プランの机上検証、テストストリームを使用した受信機の動作試験などを実施しました。

※2 TS(Transport Stream):日本の地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送や世界各国の高精細度デジタルテレビ放送(HDTV)には、音声や動画などを圧縮・伸長する国際標準規格であるMPEG2が採用されています。(MPEG2-)TSは、音声、動画、字幕などのプログラム情報に付加情報を加えたデータのブロックを連続したストリームにしたものです。

<新4K8K衛星放送のチャンネル>

 「新4K8K衛星放送」におけるチャンネル配置は、下図となります。

新4K8K衛星放送のチャンネル配置

※チャンネル名、ロゴについては、各放送事業者様から改めて正式発表される場合があります。

<終わりに>

作業終了時の様子

今回の帯域再編は、BS放送関係者全体のご協力のもとで成し遂げた一大事業で、おかげさまをもちまして、無事に終了いたしました。 この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

B-SATでは引き続き、本年12月の「新4K8K衛星放送」開始に向けて、鋭意、設備整備を進めてまいります。

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